企業の実際の課題に、社員目線で取り組み、提案する
入学前からPBL型授業を希望していたので、この授業を受けたいから入学したと言っても過言ではありません。コロナ禍で対面が困難な時だったので、企業で活躍されている方と実際にお会いして話を伺える授業は貴重だと思いました。
授業は一班5~6人のグループワークで取り組みます。前半・後半に分かれ2社の授業を受けましたが、後期のサントリー様のプロジェクトでは「新人研修の計画案」をテーマに、現代社会でどんな力が求められるかを考えながら社員の一人になったつもりで考えました。この間まで高校生だった自分たちに可能なのだろうかという戸惑いもありましたが、社会人になるのもあっという間と思い、自分ごととして取り組みました。
この授業は応募による受講のため、志の高い人や発言が得意な学生が多く集まります。そんな周りの皆さんに刺激を受け、私も積極的に関わり合い、発言することを意識しました。
企業から学び、仲間から学び見つけた私自身の強み
提案内容は全員で自由に意見を出し合い、様々なアイディアを掛け合わせながら決めていきます。プレゼンテーションは簡潔でわかりやすく、かつ印象深い発表になるよう、メンバーで協力しました。中間発表では企業で活躍されている方々の目線から前向きかつ厳しいアドバイスをいただき、フィードバックを活かしながら修正し、最終発表しました。
企業が実際に抱えている「答えのない課題」を考えることは正直とても難しかったですが、答えがないからこそ様々な考えやアイデアが生まれ、社会はあらゆる可能性に溢れているのだと感じました。課題に立ち向かい主体的に考え抜く力は、多様性が重視されるこれからの社会で特に重要になってくると思います。将来どんな会社で勤めるとしても、自分を含めてあらゆる立場の人や環境を考えて行動したいと考えています。
熱のある仲間や先生のいる環境で 切磋琢磨できた充実の時間
今回のグループワークでは、仲間の長所だけでなく、自分の強みにも気づくことができました。例えばメンバーの意見が割れそうなとき、まとめることが自分には合っている、また、仲間が苦手だというパワーポイントの資料作成が得意なことも新たな発見でした。
また、サントリー様のように酒類を扱う会社では、売上を出すことだけではなく、人の健康や安全への配慮をする責任もあることなど、この授業ならではの実践的な学びや教えがあったのも貴重な体験でした。
私にとってこんなにも100分が足りないと感じた授業はありません。熱い思いを持って応募した仲間が集まる環境、レベルの高い活発なアイデアの交換、自分たちが満足のいく提案を短期間でまとめあげること、そして実際に企業で働く方々と直接関わるたくさんの貴重な経験…etc. すべてがかけがえのない経験となりました。自分の得意なことがきっと見つかるし、尊敬できる仲間に出会える授業だということはぜひ伝えたいです。
JISSEN 企業連携
主体性を磨き大学での学び方を学ぶ「実践プロジェクト a」
企業からの課題に対し学生がグループワークを重ね、企画をプレゼンテーションし、それを企業が評価するというPBL (Project Based Learning)形式の演習科目です。「主体性」を磨くとともに、リーダーシップやファシリテーションを体験し、身につけることを目的としています。大学での「学び方を学ぶ」授業であり、2年次以降の大学での学び方の“型”を身につけることを目指します。