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- 保護者が子どもと過ごすおうち時間を
豊かにするための提案
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株式会社シーイーシー様からの課題で、紙のおもちゃを手軽に印刷できる子育てアプリ”at Claps”のコンテンツとして、子どもの発達に合わせて楽しく学べる紙のおもちゃの考案を行いました。まずは開発背景やコンテンツへの想いなどを伺い、考案すべき内容を理解しました。企業の方は子どもの発達に合わせた適切な知育玩具を開発したいとのことで、幼児保育専攻で学ぶ私たちの知識をぜひ活かしたいと伺いました。また、コロナ禍を経て、子どもとのおうち時間が増えたこともあり、子育て中の保護者が感じる悩みを軽減し、おうち時間を豊かに過ごすことに着目し、学生がそれぞれで課題に取り組みました。学生が考えたアイデアは、全員の前で発表し、授業の終わりには企業の方から講評をいただきました。
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- 子どもたちの発達に応じて
楽しく遊んで学べるコンテンツ
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教育実習で保育の現場を見ているので、子どもたちの興味を引くアイデアはありましたが「どの家庭にもある材料で作れるもの」、「一方的に教え込むのではなく、遊びながら楽しく学べるもの」と考えると難しい課題でした。私は3~5歳児向けにトンボ型の眼をくりぬいて覗く「トンボの眼鏡」を考案しました。他の学生からは乳児を対象に紙をちぎってヘビにする、洗濯ばさみを使ってタコを作るなど、指先の発達を促すアイデアも出ました。また、数字をなぞると絵が完成する教材など、子どもの発達段階に応じたアイデアもあり、企業の方からお褒めの言葉をいただきました。保育教材というと、保育雑誌や専門書といったイメージがありましたが、身近なスマートフォンアプリを使用して、コンビニエンスストアでも印刷して作成できるという視点は、さすがにプロの発想だと思いました。
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- 将来は保育者として保護者の支援に関わりたい
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私たちの考案したアイデアのいくつかはアプリに実装され、無償で提供されています。企業が利益の追求だけにとどまらず、保護者や子どもたちに豊かな経験を提供し、子育てしやすい環境づくりに尽力している姿勢に感銘を受けました。私たちの保育知識を活かし、コンテンツとして社会に発信することで、子どもたちが楽しく文字や数字に触れ、豊かな時間を過ごすきっかけが作れることを学びました。そして、施設で働く保育者としてだけでなく、アプリや他の媒体の発信者としても貢献できる可能性を実感しました。これまでボランティア等でも子どもや保護者の方と接してきましたが、子どもたちの家での過ごし方に目を向ける余裕がなかったので、今後は経験を重ねて、保育者として保護者の支援に関わることが目標です。
- JISSEN企業連携
- 幼児教育法
- 幼児保育専攻3年(後期)対象の当該授業では、4年次の教育実習(幼稚園)に向け、模擬保育や幼稚園長、OG保育者等からの講話を通して保育の実践力を養っています。