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- 若い世代の集客策は、地元の活性化を考える私にぴったりなテーマ
- 私は栃木県出身ですが、数年前、栃木県が全国魅力度ランキングで最下位になったことが非常に残念でした。それがきっかけで町づくりを勉強し、将来は地元に貢献したい、東京で人脈をより広げ、広告や出版などクリエイティブな仕事を覗いてみたいと考えるようになりました。
そうした希望を持つ自分にとって、アサヒビールと総合デジタルファームである電通デジタルの合弁会社と、渋谷区の外郭団体である渋谷未来デザインによるマーケティング実習は、多くの学びや気づきが得られた授業でした。都市と地域の社会学が研究テーマの原田謙先生のゼミで、お酒の飲み方の多様性を推進する「スマートドリンキング」の実現を目指し、スマドリ株式会社が運営する「SUMADORI-BAR SHIBUYA」への若い世代の集客策をプレゼンテーションしました。地元栃木県の活性化にも応用できそうなテーマで、とても興味深く、親近感を持ってのぞむことができました。
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- グループの個性を活かしたプレゼンテーションで、高評価を獲得
- キックオフでは企業から3名の社員の方が課題を発表し、マーケティングと施策考案の説明を受け、私たちは5〜6人で4つのグループに別れて課題に取り組みました。まず渋谷の「SUMADORI-BAR SHIBUYA」に足を運んでお店の特徴や課題を実地で確認し、ホームページやInstagramから若者に人気があるバーについて情報を集めました。
具体的な戦略としては、私たちのグループにはアイドルオタクな人が多く、好きなアイドルのメンバーカラーにこだわる推し活からヒントを得た作戦とInstagramを活用するメディアプランを考えました。運営会社のスマドリと渋谷未来デザインに向けプレゼンテーションを行い、私たちのプランが採用され、学外で行われたイベントでも発表を行いました。
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- グループの仲間と他大学の学生から、新鮮な刺激を受けた表現力
- この授業の収穫はマーケティングの知識が得られ、プレゼンテーション能力やプロジェクトのマネジメント能力が高められた点です。マーケティングは専攻外でしたが、ペルソナという仮のターゲットを作り、来店までの施策を考えるカスタマージャーニーという基本的な手順を学ぶことができました。プレゼンテーションについてはキックオフで見せていただいたスライドが大変美しく、フレーズは短く、情報を抑え、イラストを効果的に使いビジュアルで訴える手法が参考になりました。私たちのグループにはスライド構成が得意なメンバーやデザインが得意なメンバーなどもいて、みんなのモチベーションを維持しながら意見を調整し、スケジューリングするのは大変でしたが、マネジメント体験を実際にすることができ、やりがいも大きかったです。また、発表したイベントはお祭りのように華やかな雰囲気で、他大学からの参加者の意見もいろいろ聞けてとても参考になりました。
- JISSEN企業連携
- 渋谷の街が教材になるマーケティング実習「演習Ⅲ A・演習Ⅲ B 」
- アサヒビールと電通デジタルの合弁会社が渋谷で展開する「SUMADORI-BAR SHIBUYA」を実地教材とした実習。学生たちは実際に店を訪れ、顧客層や周辺環境を資料とした集客施策を提案します。
地域社会学を応用した広告マーケティングを、都市の中にいながら学ぶことができます。発表時には他大学との連携もあり、企業連携の理想的なケースとして学外からも注目されています。