アイディアのよい部分を融合させ協力して意見をまとめていく
企業から与えられた課題を学生が主体的に解決するこの授業は、オープンキャンパスの「おしゃべりコーナー」で先輩からおすすめだと聞いて履修しました。課題は、カルビー社の「環境への取り組み」を消費者に伝え、認知度や企業価値を上げる方法を班ごとに考えるというものでした。私たちの班は1年生から3年生までの4名、カルビー社の取り組みについてはまったく知らなかったので、手探りでスタートしました。最初は異なる意見をまとめることも難しかったのですが、相手の意図を考えながら議論を重ねていくうちに、意見が分かれたときは、どちらか一方に決めるのではなく、両方のいい案を融合して、4名で協力して取り組むことができるようになりました。私も積極的に意見を出しました。
知ることで大きく変わった会社の印象 担当者の指摘で「伝わる提案」を学んだ
実は私はスナック菓子に対してあまり良いイメージをもっていませんでしたが、この授業でカルビー社が創業当初から健康を理念にしていることや、環境への真摯な取り組みを知って印象が大きく変わりました。
そこで私たちはターゲットを小学生と健康志向の若者に絞り、パッケージとテレビコマーシャルの改善を提案しました。ところが企業側から根拠や具体性が足りないという厳しいご指摘を受け、ターゲットと提案に一貫性がないと気づくことができました。
そこで頭を切り替え、ターゲットを「未就学児~小学生」と「中学生~大学生」に分け、それぞれに訴求する方法と、若い世代向けのInstagramの改善という提案に変更。より具体性を持たせるために、プレゼンテーション資料にはデータや図表、イラストを加え、発表も原稿に頼るのではなく、自分の言葉で伝えることを全員で心がけました。最終発表の講評では企業様より「分かりやすくイメージしやすい発表」というお言葉をいただくことができました。
身についた積極性 人前で話すことが好きになる
授業を終えて、相手の立場で考える傾聴力、意見の発信力やプレゼンテーション能力が身についたと感じています。最初は人見知りで発言できなかったり、緊張して発表で噛んでしまったりもしましたが、最終発表ではしっかり話せた手応えがあり、今は人前で話すことが好きになりました。反省点としては、課題を与えてくださる企業について、授業内だけでなく、より深く事前に調べておくことで、もっと効率的に良いアイデアや提案ができたのではないかと感じています。 今はオープンキャンパスのトークライブでJ-STAFFの一員として、入試の経験や学校生活の紹介などを話しています。1年次に履修すれば、2年生からグループワークの多い授業で学びが活かせると思います。
カルビー社で活躍されている本校の先輩の姿に、社会に出たら自分もこうなりたいと刺激を受けたこともあり、将来は食品開発に携わる仕事に就きたいと思っています。
JISSEN 企業連携
主体性を磨き大学での学び方を学ぶ「実践プロジェクト a」
企業からの課題に対し学生がグループワークを重ね、企画をプレゼンテーションし、それを企業が評価するというPBL (Project Based Learning)形式の演習科目です。「主体性」を磨くとともに、リーダーシップやファシリテーションを体験し、身につけることを目的としています。大学での「学び方を学ぶ」授業であり、2年次以降の大学での学び方の“型”を身につけることを目指します。