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- 企業が発信する広告表現から、人権問題への配慮を考える
- 「実践企業連携」の授業では、女性向けヘアケア製品を主力とするロレアル パリ(日本ロレアル)との連携で、ストリートハラスメントや人権問題についての学びを深めました。「人権問題を意識し配慮された広告をつくるために大切なこと」という課題が出され、グループワークでLGBTQやジェンダー問題、人種問題などの観点から考察をまとめ、企業様にプレゼンテーションを行いました。私たちのグループでは「人権問題を意識した広告」と「意識が足りていない広告」の比較について発表し、講評をいただきました。
ロレアル パリ(日本ロレアル)の企業姿勢についてのレクチャーもあり、女性向け製品を扱う企業だけに、女性の活躍を後押しするポリシーはとても興味深く、授業を機に女性が公共の場で嫌がらせを受けるストリートハラスメントや人権問題への意識が高まり、ニュースや企業姿勢に注目する機会も増え、自分に何ができるかを考えるようになりました。
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- グループワークを通じ、気持ちを伝える力の大切さを実感
- グループディスカッションは4名ほどで行われ、男女差別や人種差別、トランスジェンダーなど数ある課題から何を問題の中心にすべきかをまず話し合いました。同じ専攻とはいえクラスは異なりほとんど初対面の方ばかり。私はリーダーを務めましたが、意見を聞き出すことは予想以上に大変で、発表まで2週間程度でまとめるためにグループラインも活用しました。プレゼンテーションはメンバーでパート分担しましたが、決められた発表時間内でわかりやすく伝えるため、文章は短く、参考となるCM映像を挿入するなどビジュアル面での工夫もしました。
私たちの発表はLGBTQテーマが中心となりましたが、賛否両論ある中でも、企業は勇気を持って広告でメッセージを発信していくべきだという発表を行いました。ロレアル パリ(日本ロレアル)からは視点の良さを評価していただき、自信を得ることができました。
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- 授業から得た視野の広がりと他者への配慮を、将来に活かしたい
- これまで自分とは直接関連のないニュースにはあまり興味がありませんでしたが、今回の授業を機に、視野を広げること、もっと社会を知ることの大切さを感じるようになりました。また社会問題に対して自分には何ができるのだろうと考えるようになり、たとえばプラスチック廃棄物などの環境課題に取り組む企業姿勢が、製品への信頼感に大きく影響することも感じました。今回、人権問題に取り組んだことで、偏った先入観を持つことなく多方面に配慮し、他者を受け入れる大切さを学びました。社会人になってもこの気持を持ち続けて、女性だからこそ見出せる視点や価値観を強みにしながら活躍していけたらと考えています。
- JISSEN企業連携
- 国際的視点から人権問題を考える「実践キャリアプランニング」
- 外資系企業ロレアル パリ(日本ロレアル)との連携授業は、同社が取り組む女性の活躍を支援するプロジェクトの一環として行われています。ストリートハラスメントや差別的広告表現に関する国際的潮流を学び、人として取るべき行動や日本の社会的課題についてディスカッションします。企業研究の枠を超え、人権問題について語り合える場は貴重な存在と言えます。