最初にゴールを決めて最後に背景を考える逆算して取り組んだ課題
学生のうちに「主体性」「チームワーク」「論理思考」を身につけたいと思い、この授業を選択しました。こうしたスキルはいずれ必ず社会で役立つと考えたからです。私たちに与えられた課題は、日本航空のSDGsを観点とした機内食の提案でした。私たちの班は最初にゴールを決める逆算の発想で課題に取り組み、まずSDGsについて調べ、機内食に活かせる観点を探し、提案内容を決めた後、背景について考えるという手法を実施しました。途中、日本航空の職員の方からご意見やアドバイスをいただき、最終発表ではフードロスに着目して各都道府県の特産物を使用した地産地消の国内線機内食を提案しました。班内で作業の分担はせず、全員で一つずつ提案し合い方向性を決めていったので、さまざまな意見を取り入れることができたと思っています。
実際の提供を想定した機内食を作る楽しくてワクワクする体験
日本航空からは地上職や客室乗務員など4人の職員が担当され、それぞれの部署の観点で各班の提案に意見を述べてくださいました。実際にお客様に提供することを想定した上で、それぞれの提案の実現のために必要なこと、例えば機内食を作る過程やコスト、地上と上空で味覚が異なることなどを知り、想像だけでは実行不可能なこともあることに気づき、大いに刺激を受けました。機内食という非日常のメニュー作りという点も楽しく、新たな学びも多かったです。
私たちの班はフードロスに着目していましたが、文字どおりの機内食メニューの提案止まりになってしまったのは反省点です。他班で機内食販売でのフードロス削減のための具体的な行動についての提案があり、私たちも過程についてもう少し深掘りできたらよかったという課題も見えました。
社会を体感できる授業で目標を達成するために一番大切なこと
この授業は企業の一社員となることを体感できる授業なので、将来のためにも選択することをおすすめします。その企業の理念や職種など、自分が就職するつもりで下調べしてから受講することで、より良い成果につながると思います。
今回、一番の学びはチームワークでした。私たちの班は全員が積極的で後輩たちも気後れせずに意見を出してくれたので、様々な気づきや刺激をもらいました。各人自分の意見は持ちつつ協調性もあったので、お互いを尊重して一つの方向にまとめていくことができたと思います。私はリーダーとして皆の意見をまとめることが多かったのですが、あまりにも意見が食い違ったときに、メンバーの意見を聞きながら全員が納得する意見にすることは難しいと感じました。個人に主体性や協調性があっても一致団結できなければ目標を達成することができません。仲間を信頼して人間関係を築くことの大切さをあらためて感じました。
JISSEN 企業連携
主体性を磨き大学での学び方を学ぶ「実践プロジェクト a」
企業からの課題に対し学生がグループワークを重ね、企画をプレゼンテーションし、それを企業が評価するというPBL (Project Based Learning)形式の演習科目です。「主体性」を磨くとともに、リーダーシップやファシリテーションを体験し、身につけることを目的としています。大学での「学び方を学ぶ」授業であり、2年次以降の大学での学び方の“型”を身につけることを目指します。