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- 環境政策部長の話で知ったポイ捨ての現状と
ターゲットを外国人に絞った理由
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学内の募集広告の「動画編集、環境問題」という単語が目に留まり、渋谷の環境問題に役立てるならと挑戦することにしました。優秀作品は渋谷モディ様の店頭や館内のサイネージに放映されます。プログラムの最初に環境政策部長からポイ捨てが街に与える影響の重大さをお聞きし、「悪いことはひとつ広まると次々に広がる」という言葉や、東京都のポイ捨てを拾い集めると、東京タワーやスカイツリーにも匹敵するという視覚的情報もいただいたことで、ポイ捨ての深刻さがより心に刺さりました。今回の課題でターゲットを訪日外国人に絞った理由はふたつあります。ひとつは、実際の渋谷の公園や公衆トイレについて、外国人から汚いと思われることが非常に悔しいと思ったこと、もうひとつはグループの話し合いを通じて、文化の違いから外国人がポイ捨てをする背景を知ったことからです。
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- 文化背景の異なる外国人に
響く動画とは?
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国によっては清掃を仕事としている人たちに対して、ポイ捨てをすることで仕事を与えるという視点があることを知りました。しかし文化の違いとは言え、日本では日本のルールを理解してほしいと強く思います。また、渋谷のポイ捨ての現状を見て、外国人からポイ捨てしてもいいと理解されることも歯がゆいので、外国人に人気のハチ公をキャラクターとして用いて、動画を作ることにしました。初めは写真をつなぎ合わせた啓発動画を作る予定でしたが、私たちの現在の技術では写真のハチ公に感情を持たせることは難しく、クレイアニメーションなら可能と思い、私からメンバーに提案しました。仮作成した動画に対する渋谷モディ様からの講評は、ハチ公の台座の高さが足りないためハチ公らしさが感じられないこと、似たような広告を観たことがあるというご指摘でした。
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- グループワークで変わった視点と新たな希望
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私が最年少なので、先輩に意見してはいけないと思っていましたが、逆に先輩から意見を求められ、その提案を動画に反映する機会を与えてくれたことで、グループワークの中で活発に発言できるようになりました。この経験から、相手に意図を正しく伝える方法が身についたと感じます。 良い動画ができたという自信を得て、最後まで完成させる大切さも学びました。それまでの私はあまり積極的ではなく、ただ通学するだけの毎日でしたが、企画に参加したことで他学部の友達ができ、多くの刺激を受けて、日常生活でエコ活動や環境美化を意識するようにもなりました。現在は美術史を学んでいますが、今回の授業でクリエイティブな分野にも興味が出て、就職へのモチベーションにつながりました。例えば、美学美術史学科で学んだ知識を活かして、ゴッホの人生の細やかな機微をいつか動画で紹介できたらと思っています。
作成した動画はこちら
- JISSEN企業連携
- Jミッション
- Jミッションとは、大学1・2年生を対象とした課題解決型プログラムです。企業や自治体からの「課題(ミッション)」に学生のみで構成されたチームで挑み、最終的に企業や自治体に向けて提案を行います。