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- 女子大生の感性を活かしたアイデアで、
日常で使えるパソコンケースを提案
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中日本高速道路株式会社様(以下、NEXCO中日本様と記載)の社員の方から高速道路の管理を行う業務内容や安全最優先の理念について説明を受け、「ターポリン樹脂を使った横断幕のアップサイクルのアイデア」というお題をいただきました。説明の中で、アップサイクル品の実物も見せていただきました。企業からの課題に対して、どのようなアイデアを出せばよいのか最初は悩みました。まずはNEXCO中日本様のイベントやアップサイクル品について自分なりに調べて分析を行い、女子大生が企業や社会とコラボレーションする意義と価値を考えました。横断幕の素材の種類や特性を理解した上で、文房具や日常で使えるアイテムにこだわる女子大生ならではの感性を活かし、若者をターゲットとしてノートパソコン用カバーを提案しました。
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- 企業理念との関連づけを意識し、
デザイン性や制作の簡易さも考慮
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横断幕は防水性に優れたターポリン素材なので、パソコンを包むのに適しています。NEXCO中日本様の安全最優先の理念と日常品への再生を結びつけるところは難しかったのですが、「道路の安全も日常生活も守る」というコンセプトに落ち着きました。デザイン面では、横断幕に印刷されている文字が、切り取り方によって模様のようにも配置でき、一つとして同じデザインにならない点が独特で魅力的だと思いました。また、イベントのワークショップで来場者に作ってもらうことを想定しており、簡単に作れることも条件としました。裁縫についての知識がない中で試行錯誤しながら型紙を作成し、中間発表で提案しました。さらにもう一案として、ポーチのように本をすっぽり包んで水滴から守るブックケースを考案しました。先生に相談したところ、「これも面白い」という評価をいただき、2つとも発表することについて背中を押していただきました。
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- 学んだのは戦略を立て実現に向けた行動力と
人前で発表する力
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今回の提案を通して、視野を広く持ち、さまざまな角度から物事を考えることで新たな発見が生まれること、また、周囲の意見を吸収し、実現性を高めるために検証を重ねたことでアイデアがさらに広がることを実感しました。また他のメンバーが提案した、「交通安全」という視点から気づきを得て、さらに、自分の案をブラッシュアップすることができました。最終プレゼンテーションでは、パソコンケースの一部にターポリンの反射素材を使用し、夜間の交通安全につなげるという提案をしました。企業の方の前での発表は緊張しましたが、「社員に貸与しているパソコンと一緒にパソコンカバーを配るのもいいかもしれない」といったお褒めの講評をいただけたことはとてもうれしかったです。現在、私は経営を学んでいますが、今回の授業で経験したアイデア創出から実現までの過程は、経営ビジョンの策定と具現化に通じると感じました。さらに、人前で発表する機会を積み重ねていくことで、今後必要なスキルを磨くことができると思います。
- JISSEN企業連携
- 演習ⅡA・Iクラス
- 大学生のうちに身につけておくべき、「読む、書く、話す、調べる、まとめる、発表する」というスキルに、磨きをかけていく授業です。2年次は特に、説得力を持って相手に伝えることをより意識して取り組んでいます。